映画監督フェデリコ

I implemented them on a number of robots

2016年01月19日 12:33



フェリーニ自身が過ごした戦前のイタリアの小さな町を舞台に、
少年の目から見た村の一年が描かれた作品。
何とも言えない ノスタルジアな気分にさせられ、楽しめる構成になっている。
さすがに、フェ糖尿病性黃斑水腫リーニ。
この作品は、第47回アカデミー賞外国語映画賞も受賞している。

その映画で見出されるものといえば、
ただでは転ばぬイタリア庶民のバイタリティ。
やっぱりイタリア人は、違う!と感じさせられる。

当スクールのイタリア人講師の一人は、
「アマルコルド」に相当するような小さな町、トスカーナ・アレッツオの出身。
アレッツオの町の中心中一數學には、
グランデ広場 という広大な空間がある。
そこで、町を挙げての中世を追想する伝統行事が行なわれたりしている。
また、月に一度開催される骨董市は、かなりの見物(みもの)だそうだ。

その日は、イタリア全土からフーテンの寅さんばりの香具師(やし)がやって来て、
由緒ある骨董だとばかり講釈をたれたりして売りつける人たちもあらわれる。
”売らんかな”の、この売り口上を聞くだけでも楽しいという。
もちろん、売り物の中には本物もあり、思わぬ掘り出し物に出あう場合もある。

このような香具師の口上と言えば、
昔は日本でも縁日などでよく耳にしたものだったが、
最近はあまり見かけなくなった。

骨董品と言えば、『徒然草』の八十八段に
小野道風が書いた「和漢朗詠集」の書を持っていると自慢している人の事が書かれている。
その自慢している人糖尿上眼に対して、
よくモノを知った人が、婉曲に
「藤原 公任(きんとう)が詠んだ作品を
(その時代以前の) 小野道風が書くなどという事は、ありえないと思うのですが、、?」
というと、持ち主は、「あり得ないから、貴重なんですよ」と言ったという。
一度信じてしまうと、手が付けられないといったところだろう。

あり得ないものを如何に売るか?
そこが、骨董市の香具師たちの腕の見せ所。
是非とも、行ってみたい。